立命館大学猫の会 RitsCat
立命館大学猫の会 RitsCatは、
無責任に放置された猫を減らすための大学環境・地域環境を目指すこと、大学内に住む猫についての認識や問題意識を喚起することを主な目的として、立命館大学衣笠キャンパスで2011年春に結成された有志団体です。
同年秋に立命館大学の任意団体となりました。
2024年4月現在、登録メンバーは100名程で、学生を中心に保護猫活動を行っています。保護猫活動とは、地域と猫の共生を目指す地域猫活動のことです。糞処理、避妊去勢手術、餌やりなどを行うことで野良猫に関するトラブルを減らすことを目的としています。この運動は殺処分を減らすことにもつながり、日本各地の自治体で行われております。
大学キャンパス内にいる猫を対象に一定の場所・時間に捕獲器を設置し、保護した猫を京都獣医師会の方々のご協力を得て、避妊去勢手術を施してもらっています。(避妊去勢手術完了の証として、耳をカットしてもらっています。一般的なことで、ケガではありません)
手術を終え、引き取った猫は再び大学内にリリースし、術後無事に暮らせているかもチェックしています。
また、捕獲の際に猫が集まりやすくするため、そして猫の健康管理や衛生環境への配慮も兼ね、毎朝夕に餌やりも行っています。
地域猫活動について
猫は一般的にペットとして飼われる存在ですが、残念ながら野良猫としても相当数が存在しています。野良猫たちは、不衛生な食事や水、厳しい暑さや寒さ、飢えや病気、時には虐待といった過酷な環境で暮らしています。また野良猫はその餌あさりや糞尿、鳴き声が原因で地域社会のトラブルをも引き起こします。
そのような不幸な野良猫を減らし、同時に地域との共生を図るべく、猫たちに避妊去勢手術を施し、複数のボランティアが共同して管理をする活動が地域猫活動です。
避妊去勢手術について
私たちは立命館大学衣笠キャンパス内で生まれ育った猫たちの避妊去勢手術を行ってきました。
【なぜ避妊去勢手術をするのか】
通常猫は半年ほどで成猫へと成長し、年に2回ほど出産時期が訪れ、一度に1~8匹程度の子猫を産みます。
避妊去勢手術を施さずにいるとその数は瞬く間に増加し、多頭飼育崩壊のような状況を引き起こします。
現在、京都市では猫だけでも年間600匹ほど殺処分が行われています。
立命館大学では至徳館周辺で、2011年春から秋にかけて最低でも7匹の新たな猫(うしちゃん、きじとら×2、薄灰、ドットちゃん、マリンのこども×2)が確認されています。この他にもともといた大人の猫も4匹います。
中には環境に恵まれず死んでしまった子猫もいます。
もちろん、生まれた子猫を貰い受けてくれる方がいればいいのですが、貰い手探しは猫が子を産むスピードには追い付きません。学生の一人暮らしが多い大学ではなおさら貰い手は少ないです。
そして、せっかく生まれてきた命も、やがて大学の手に負えなくなった結果、殺処分・・・ということにもなりかねません。
また、放置された学内の猫たちは学生にごはんをねだり、猫の体にとっては良くないもの(例えばカップラーメンの具や甘すぎる菓子パンなど)をもらってきました。
体に負担の大きい食べ物を摂取し続けたことが原因で、設立前の2010年には肝臓の病気で亡くなった猫もいました。
管理されない猫が際限なく増え続けることで、可哀相な猫を増やすことになってしまうのです。
猫好き、猫嫌い、そして猫たち自身にとって好ましくないこうした実情から、わたしたちRitscatは学内で確認できる猫たちすべてに避妊去勢手術を施しました。